高機能繊維の代表格 アラミド繊維
高機能繊維の代表格 アラミド繊維
これまで堅実な経営を続けて成長をし続けていた
業界の優等生、帝人の業績が悪くなっているようですね。
原因としては主力と位置づけていたアラミド繊維の売り上げの
見込みが大幅に外れてしまったこと。
アラミド繊維は1960年代に開発された繊維で
日本では前途の帝人が1971年に独自に開発した製法で作られた
コーネックスの販売を開始しています。
アラミド繊維は耐熱性が高く、強度、弾性率といった性能が高いのが特徴です。
対薬品性にも優れていますし、他の繊維ではとても太刀打ちできないほど
磨耗性も高いです。はさみを入れたくらいではなかなか切れないくらい
強力な繊維なんです。
そのため防衛チョッキなど、軍関連の製品や航空機の補強剤、スポーツ用品など
耐久性が求められる用途に使用されています。
難点としては染色性が悪いということですね。
そのため一般用の衣料にはなかなか使いにくい部分があるようです。
高機能繊維の代表格といえるアラミド繊維。帝人はこのアラミド繊維を
看板商品として販売をしてきましたが、
帝人の目論見が外れてしまったのは、アメリカが防衛費削減を
進めていることも影響しているようです。
タングステン粒子を配合し放射線物質を遮断するアラミド繊維の開発を
発表したところですし、これから巻き返しを図ろう
というところでしょう。